先日、片品村のみっちゃんを訪ねた時、
「ダブルスタンダード」という品種のとうもろこしをいただいた。
黄粒に白粒が混ざるかわいい2色のとうもろこし。
食感もむっちりとしてコクのある味!ベタベタしない甘味と風味が素晴らしく、
しかも自然農で取れたて、これ以上ない美味しさでした。
ところが私が行った数日後、なんと猿の被害に遭ってしまった。
「固定種のタネを取りたい」と言っていたのに。。
鹿、あなぐま、熊に引き続き猿だなんて。かける言葉が見つからない。
私は1年ぶりくらいに彼女の畑を訪れたけど
以前よりもずっと作物が実っていて、彼女達がどんなに
愛情を注いで野菜を作っていたのか良く解った。
そんな彼女達にこれ以上「頑張って」なんてとても言えない。
私が食べたトウモロコシは本当に貴重な糧だった。
片品村からの帰路、ご一緒した風土倶楽部の朝田さんから
日本各地で農家が獣害に悩んでいるとのお話を伺うことができました。
山に実のなる木が少なくなったことと、耕作放棄された農地が増え
人の手が入らない雑草や雑木が繁った畑や田んぼがけもの達の
通り道になり、畑に近づきやすくなっていることなどが原因だそうです。
こういう話を聞くと、都会にいて有機や自然農法の野菜を食べて
表面的な格好だけで菜食の良さを語ったり、肉食の害を訴える事の
ぬるさを感じずにはいられない。
私は野生の動物と対決したこともないし、
ほんと都会でエコやってるだけの人なんだよね。。。はぁ。
私の食卓に並ぶ野菜は、農家の方の格闘の賜物。大切にいただきたい。
これ以上被害が出ないことを祈るばかりです。