来年の干支はわんこ。 丙戌(ひのえ いぬ)です。
でも皆さん なんで「丙」の一字で「ひのえ」と読むのか不思議に思ったことはありませんか?
これにも陰陽五行がかかわっているんですよー(^^)
丙戌(ひのえいぬ)の戌のほうはお馴染みの十二支で、「子丑寅卯辰巳午羊申酉戌亥(ねずみ・うし・とら・うさぎ・たつ・へび・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・いのしし)の12種類の動物から成り立っています。
これに対して十干の方は「甲乙丙丁戊巳庚辛壬癸」の10から成り立っていますが、
それぞれに陰陽があり、陰陽2つづつを組み合わせて5つのグループに分けて
五行の「木・火・土・金・水」にあてはめたのが干支(えと)になります。
陽…甲・丙・戊・庚・壬
陰…乙・丁・巳・辛・癸
木…(甲、乙)・
火…(丙、丁)…
土(戊、己)…
金(庚、辛)…
水(壬、癸)
こうすると例えば木の年を見ると「甲」と「乙」2つあって区別がつかないので、
先にくる陽の方を兄(え)、後の陰を弟(と)とします。「えと」というのはここからきています。
なので「甲」は「木の兄」なので「きのえ」、「乙」は「木の弟」で「きのと」と読みます。
以下同じように
丙…火の兄/ひのえ、丁…火の弟/ひのと
戊…土の兄/つちのえ、己…土の弟/つちのと
庚…金の兄/かのえ、辛…金の弟/かのと
壬…水の兄/みずのえ、癸…水の弟/みずのと
となります。
この十干と十二支の組み合わせで昔から年号を表していて
「戊辰戦争」とか「壬申の乱」というのもこの干支による表現です。
ちなみに「甲子園」の由来は甲子園ができた大正13年(1924年)が
「甲子」(きのえ ねずみ)の年だったからなんです。
で、この十干と十二支の組み合わせで何通りの年号が表せるかというと
10と12の公倍数で60通り。
最初の甲子、乙丑、丙寅、丁卯…となって最後の癸亥までで60年。
これで暦が一巡りするので、60歳の年に「還暦」のお祝いをします。
「ひのえうま」生まれはうんぬん、なんて話も
なるほど60年に1回の組み合わせからくるものなんですね。