Cs137、Cs134合計で300Bq/kgを越える干し椎茸を入手。
4月から適用された食品の新基準値では、干し椎茸は乾燥前の状態と水戻しをした状態で一般食品の基準値が適用されます。
乾物状態の値には適用されないので、上記の検査でパスすれば300Bq/kgでも流通します。
厚生労働省 ⾷品中の放射性物質の新たな基準値について
ということで、この干し椎茸を戻すとどうなるのか。
果たして100Bq/kgの基準値を超えるのか実験してみました。
簡易的に測定したので、結果はあくまでも参考値としてお考えください。
まずは
理想的な椎茸の戻し方のおさらいです。
■干し椎茸の戻し方
1)干し椎茸のほこりなどをさっとはらい、10分ほど水にひたす。この水は捨てます。
2)ボウルやふた付容器などに新たに水を入れ、1)の干し椎茸を入れて浸す。
3)冷蔵庫に入れて24時間かけて戻す。
最初に10分捨て漬けをするのは雑みの元になる細かいホコリや粉などを取り除くためです。
また、干し椎茸は低温で24時間かけて戻すとしっかり芯までもどるだけでなく
様々な酵素が失われず旨みが増します。時間があれば戻す前に1~2時間ほど日光に当てるとさらに栄養価がアップします。
さっそく実験です。
■材料
・干し椎茸 260g
・戻し用の水 2600cc
(最初の捨て漬け用の水は含みません)
■結果
Cs 137 Cs134 合計(Bq/kg)
水戻し前 206.37 147.22 353.59
水戻し後 18.33 10.95 29.28
戻し汁 12.33 6.06 18.39
あれ?計算が合いません…
痛恨のミス!最初の捨て漬け用の水を捨ててしまったので計測してない!!
どうやら最初の10分の捨て漬け時に相当移行するようです。
逆に捨て漬け→戻し の工程を経ると干し椎茸本体からは90%くらいセシウムを除去できることになります。
戻し汁にもしっかり移行しているので、ご注意を。