首都圏のかんきつ類から続々と放射性物質が検出されています。
この時期、毎年ご自宅の庭になった甘夏やいただきもののオレンジで
マーマレード作りを楽しみにしている方も多いと思います。
実際にマーマレードを作ってみたら、放射性物質はどうなるのか。
気になって実験してみました。
とっても美味しそうな湘南ゴールド。
香りが繊細で、皮は比較的薄め、果汁たっぷりの実がぎゅっと詰まってます。
【測定結果】(セシウム合計)
■皮…26.88Bq/kg
■実(種、薄皮全て)…9.15Bq/kg
■合計…36.03Bq/kg
果実も種もミキサーで全て粉砕してしまったので、
一緒に購入した別の果実を使ってマーマレードを作ります。
【材料】
湘南ゴールド…2000g、グラニュー糖…800g、浄水器を通した水…600g
【マーマレードの作り方】
1)皮と実を分け、皮は千切りにします。
2)実は薄皮をはずし、実、薄皮、種を別々にします。薄皮と種も使うので捨てないでね。
3)皮を下茹でします。千切りにした皮を鍋にいれ、たっぷりの水を加えて火にかけます。
沸騰したらざるに上げて水気を切ります。これを3回繰り返します。
4)薄皮も鍋に入れ、たっぷりの水を加えて茹でこぼします。
ざるに上げて水気を切り、触れるくらいに冷めたら細かく刻みます(フープロでも可)
5)種は出しパックに入れます。
6)ゆでこぼした皮、実、薄皮、種を全て鍋に入れ、水を加えて中火にかけて煮ます。
7)沸騰したら弱火にし、グラニュー糖の半分を加え15~20分煮ます。
浮いてくるアクはきれいに取ります。
8)残りのグラニュー糖を2回くらいに分けて入れながら、さらに煮詰めていきます。
9)全体にとろみがついたら火からおろします。15分くらいしたら種を取り出して完成です。
というわけで測定してみました!
【結果】
■マーマレード 出来上がり重量…2410g
■セシウム合計
4.91Bq/kg
焦げ防止のため水を加えましたが、煮詰める工程でその分は飛んでいるので
水分としては考慮しなくても良いようです。
皮と薄皮の茹でこぼしによってある程度除去できたようですが
果実も使うのでその分はばっちり残っています。
かんきつ類でマーマレードを作ろうと思っておられる方、
ぜひ果実は測定してください。
測った上で各自判断してくださいね。
【追加実験】
皮の部分だけの茹でこぼし実験をやってみました!
マーマレードの作り方と同様に千切りにして3回水から茹でこぼしです。
■茹でこぼし前…26.88Bq/kg
■茹でこぼし後…4.89Bq/kg
80%は除去できました。が、やはり残りますね。